勉強になりました (血液型の亜型)

今日の診療中にお問い合わせの電話をいただきました。

「母が40歳頃までA型と思っていたのですが、A1Bm型の血液型でした。自分も調べた方が良いでしょうか?すこやか内科で調べられますか?」

というご相談でした。恥ずかしながら私は何のことか理解できませんでした。

調べてみたところB型赤血球のB型抗原を作る指令が増幅されず、B型の抗原が極端に少なくなる遺伝的な体質のことでした。

下の図で示したようにO型の赤血球にはA型、B型の抗原はありません。A型にはA抗原、B型にはB抗原、AB型にはA抗原とB抗原がついています。

A1Bm型では本当はAB型なのにB型の抗原が少なく検出されないためA型と間違われてしまうことも多いらしく、最悪の場合間違った輸血をされてしまい、致死的な合併症を生じる可能性があります。

当院では調べられない内容でした。

O型

 A抗原B抗原(-)。

A型  A抗原(++)

B型   B抗原(++)

AB型  A抗原(++)、B抗原(++)

A1Bm型  A抗原(++)、B抗原(+)

 

日赤血液センターにお伺いしたところ大病院からの依頼、あるいは献血などで調べているとのことでしたのでそのようにお伝えしました。

血液内科15年目で、新たな勉強の機会をいただけたことに感謝です。お問合せいただきありがたかったです。

親切に教えていただいた日赤血液センターの方、ありがとうございました。