スマホアプリで健康増進

新型iPhone発売のニュースが世間で話題になっていますが、今やスマートフォンの普及率は85.1%(2019年2月)と多くの方がスマートフォンを利用されています。 ではスマートフォンのアプリを健康増進(食生活、運動、座ったままの生活の改善)に利用できないでしょうか?2006年~2016年までに報告された論文27報(小児~若年者4報、大人23報)をまとめた報告によると小児では効果あり(1報)、一部効果あり(1報)、変化なし(2報)と評価が定まっていません。一方で、大人では変化なし(6報)に対して効果あり(17報)と有効な可能性があることが示されました。また、教育、カウンセリング、やる気の出るメール、ウェブサイト、歩数計などをアプリと併用することで効果が上がる可能性がある、と報告されました。 同様に「ポケモンGo」の活動量への効果を見た論文が香港より報告されています。これによるとiPhoneを持つ13~65歳までの210人がポケモンGOをインストールし、歩行距離の増加(18.1%:0.96㎞)がみられたそうです。ただし、24日で飽きてしまいその効果が打ち消されたとのことでした。(米国では飽きるまで42日だったそうです。) これらの結果からスマートフォンのアプリは生活習慣病の予防や改善に役立ちそうで、長く続けることが重要と言えます。 ハレノテラスにはNTTドコモ、ワイモバイルの店舗もあり、きっとそれぞれの店員さんが親切に教えてくれることと思います。スマホを健康に役立ててみるのはいかがでしょうか? 参考文献) Schoeppe et al. International Journal of Behavial Nutrition and Physical Activity (2016)13:127 Ben D Ma et al. Journal of Medical Internet Research (2018)20:e217